ネット障害時/LANを誤った場所に差してループが発生

ITインフラについて

インターネットがつながらなくなった場合、チェックする点は以下のようなものがあります。

①有線LAN環境で、端末からLAN線が抜けていないか
②無線LAN環境で、Wi-Fi環境への接続が切れていないか
③接続が問題ない場合は端末の再起動を行う

これらは自分の使用している端末だけがネットにつながらなくなった時に確認するべきことで、部署や事業所全体がネットにつながらなくなった時は、ルータやHUB、あるいは大本のサーバー等に問題が生じている場合があります。
この時に焦って、HUBに刺さっているLANケーブルを触ることで生じやすい「ループ」について紹介します。

「ループ」とは回線が輪っか状になり、出力・入力共にうまく動かなくなってしまった状態です。
LANはルータを起点としてどんどん枝分かれする構造にしなければならないところを、ループ状の部分を作ってしまうと、そのネットワーク全体が正常な通信ができなくなってしまいます。

 

ループの原因は?

「ループ」が起きる原因は以下の2例が大きく上げられます。
①1本のLANケーブルが同じHUBに差された
②2本のLANケーブルで2台のHUBを繋いだ

通常、情報システム室やネットワーク業者が配線した際はそうならないように差し込んでいるので、ネットワークの不具合が起きたときや、大掃除等のときなどに差し方を誤ってしまい、発生する場合がほとんどです。

 

防ぐには?

①むやみやたらにLANケーブルを抜かない
LANケーブルの差し間違えで事業所のネットがつながらなくなった場合、多くの支障が起きることは必須です。LANケーブルの繋ぎ替えはリスクがある作業だということをまず理解し、安易に行動しないことを心がけてください。

②LANケーブルを抜くときにはどこに差さっていたか写真を撮っておく
LANケーブルの不調などにより、LANケーブルを抜く必要があるときもあるかもしれません。そんなときは、LANケーブルを抜く前に写真を撮るようにしてください。もしくは、各ケーブルの左右それぞれに何に刺さっていたケーブルかをテープ等で貼り付けて目印にするのもよいでしょう。

③情報システム室に対処法を聞く
LANケーブルの変更をしたいが作業に自信がない場合や、ループの話を聞いてLANを触るのが怖くなってしまった場合は、下手に手を出さず情報システム室へご連絡ください。

ループは対象のLANケーブルを抜くなどして輪っかになっている部分をなくせば、障害も速やかに復旧します。慌てず落ち着いて対処するようにしてください。

 

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